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函館市漁業協同組合

『今、がごめ昆布の森を造ろうとしてましてね』 そう答えてくれたのは、根崎支所長の花田さんだ。北海道大学と共同でがごめ昆布の栽培を行っている。 がごめ昆布は非常にデリケートな植物である為、その管理が難しい。栽培した昆布には、主成分の一つであるフコイダンと呼ばれる物質が天然物と比べて多く含まれているという。又、葉が非常に柔らかく口当たりも良い。毎月海中の様子を観察しながら、がごめ昆布のライフサイクルの研究の解明にも貢献している。

「ちょっと待ってれ」と組合長の橘さんが持ち出したのは一握りの粉だった。「中身の配合は秘密だよ」とニンマリ顔。次に出されたのは、その魔法の粉と大根おろしを混ぜた浜料理。見た目は、和菓子みたいで、ところどころにがごめ昆布の粒が見える。一口食べて見ると、ぷるんとして、口あたりがとても優しい。大根とがごめ昆布の塩味が微妙に混ざり、あっさりとして、いくらでも食べれそうだ。 「味付けは何もしていないよ。大根おろしとこの魔法の粉を混ぜただけ」 ただ混ぜただけとは思えない程の完成度だ。がごめ昆布は風味が無いとか、だしが出ないなど言われているが、そんなことは無いのだと感じる。確かに旨味に関しては、真昆布には敵わないかもしれないが、他の食材の旨味を引き立てる素材とも感じた。主役にはなれないが主役を引き立てる名脇役といったところか。

「これを食えば、体の中の悪いものを全部吐き出してくれるし、二日酔いにも良いよ」と橘さんは話す。「がごめ昆布は二日酔いに効く」と漁師さんとの会話の中で度々聞いた。どのように働くかは定かではないが、がごめ昆布のトロミを見る度に、体に良さそうという印象が強く残る。

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