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本格的な取り組みスタート

2003年、地域を特定して産学官連携事業を支援する文部科学省の事業「都市エリア産学官連携促進事業」の対象地に函館が選ばれ、イカと並んでがごめが研究開発のテーマとなった。3年間でがごめの育つ条件やライフサイクルをほぼ解明した。

長らく雑草扱いされていたがごめだが、世界でも函館周辺でしか見られない希少種だ。函館周辺の海域は、親潮(寒流)と対馬海流(暖流)がぶつかる場所。「冷たすぎても暖かすぎてもだめ。」光が強すぎてもだめで、おもに水深10〜25mの岩礁地帯で育つ。

また、がごめの寿命は約3年。11月頃に受精し、翌年1〜3月は幼葉で、初夏にかけて成長のピークを迎える。夏場、葉の先が傷むなどして失われ、10月頃には手のひら程度まで縮小するが、11月頃から新しい葉が生まれ始め、2年目に入ると大きく生長する。

夏場の高水温でがごめが全滅する海域は、裏を返せば、冬場は比較的暖かく生長が期待できる。そうしたところで栽培して、夏場の高温が訪れる前に収穫すればよい。研究の結果、フコイダンの含有量は6月がピークで、そのときに収穫すれば重量当たりの収量は、7月以降に収穫するのに比べ約2倍になることもわかってきた。半年で収穫できる点も考え合わせば、生産性は大幅にあがる。「函館には優れた技能をもつマコンブ養殖の漁師が大勢いる。ガゴメの栽培にもその技術が生かせる。」砂地ではがごめは生えないが、“がごめ漁礁”を沈めて育てる試みもある。

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