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戸井漁業協同組合

『昆布漁』この言葉自体なじみの薄いものであった。昆布漁の日、浜では壮大な景色が広がるという。号令と共に120隻もの昆布漁の船が港から出航する。海が船で覆われる瞬間だ。それぞれの漁師だけが知っている、とっておきのスポットに向けて誰よりも早く船を走らせる。

昆布漁は戦いだという。船には2〜3人が乗り込み水深10mの昆布林を狙う。昆布専用の巨大なフォークのような道具で絡み採り、引き抜く。 「昆布を採る時が一番大変だ」と理事の館山さんは言う。一見単純な作業に見えるが、この作業が一番大変なのだ。

海の養分をたっぷり含んだ3mほどの長さになる昆布は、30kgほどの重さとなり、屈強な漁師でさえ腕が震えるほどだ。昆布を採り終えて帰港する船は海の恵をたっぷり積み、出航したときと比べると大きく船が沈んでいる。

昆布の品質を保つには、収穫から乾燥までを1日で行わなければならない。天気が良くなければ天日で乾燥させることが出来ず、天候が良くない限り1週間近くも昆布漁に出られないこともあるという。

「がごめ昆布は有益な資源として考えている」そう答えてくれたのは、常務理事の上野さん。

かつて高水温により海の生態が狂い、がごめ昆布が著しく減ってしまった。この壊滅的なダメージは、過去に経験ない程のものだった。それに加えて、テレビや新聞報道から火がついて、がごめ昆布ブームになり、市場の価格は著しく高騰したという。

健康素材として注目されているがごめ昆布を、今後も貴重な水産資源として守っていく必要がありそうだ。

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