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銭亀沢漁業協同組合

「ふろしき昆布のことか?」聞きなれない言葉から話が始まった。ふろしき昆布、幅は90cm、長さ1.5〜2.0mになるその昆布の正体はがごめ昆布だ。通常の昆布よりも幅が広く、見た目から、地元ではそう呼ばれるらしい。 がごめ昆布と呼ばれる所以は、がごめ昆布特有の竜紋(昆布の表面に現れる凸凹の紋様)が、籠の目に似ていることから、「かごのめ」が訛って「がごめ」になったのだという。 渡島地域では「がもめ」「がも」などと呼ぶ地域もあり、銭亀沢などで収穫される葉の幅が広いものを「ふがも」(ふろしきがごめの略)と呼んだりもする。地域が変われば呼び名も様々なのがこの地域の特徴であり面白い。

このがごめ昆布の幅の広さから、昔は味噌樽の蓋にしていたと懐かしそうに組合長の辻口さんは言う。この味噌樽で熟成された味噌は、昆布の旨味が浸透して、考えただけでも是非食べてみたいのだが、残念ながら現在は行っていないのだ。

 

昔は、がごめ昆布を海の雑草扱いしていたというが、漁師の間ではまったく食べていないというものでもなかったのだという。ただ商品としてはほとんど価値がなく、自分達の食べる分だけ獲っていた。主な食べ方は、汁物に振り掛けてとろみを楽しんだりする。ほんの一摘み入れるだけで、がごめ昆布のとろみが全体に拡がり、口あたりがまろやかになる。汁物のお椀の中に海が再現されるといえば言い過ぎだろうか。

邪魔者扱いされ、ひっそりと地元で愛されていたがごめ昆布も、健康ブームにより一気に注目を浴びたという。 「確かに健康にはいいのでしょう」と専務理事の外崎さんは言う。地元でもがごめ昆布を水に一晩浸し、翌朝、とろとろになったものを飲んでいる人も多いそうだ。

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